釉陶のこれから

history & future


信楽の釉薬専門の会社として

平成11(1999)年6月、日産成土株式会社から釉薬事業を分社化し、株式会社釉陶を設立しました。当時の日産成土株式会社の取扱品目は、粘土のみ。会長の「焼き物には、粘土と釉薬がつきもの」との言葉を機に、同敷地内に設立。今に至ります。

設立当初より、大手企業との取引よりも、お客さまとつぶさに寄り添い、話し合いを重ねる仕事を大切にしています。

これからの
目標を聞いてみました。

未来には、ひょっとしたら太陽の熱で焼き物ができるのではないかと思っています。現実に、小さなサイズのものであれば、太陽光を集積させることで誕生しています。実用化に関しては、まだまだ先の話だと思いますが、新たなニーズに向けての取り組みも進めています。釉薬も粘土も、今までとは全く違うものが必要になるでしょう。どちらかといえば、次の世代に託すジャンルです。

粘土が枯渇化してきている中、精土では低温で焼き燃料費を削減する粘土を開発させました。これは、釉陶に関しても同じことが言えます。革新がなければ、お客さまの納得は得られません。

歴史は歴史、伝統は伝統として大切に残しながらも、セラミックだけの世界にとらわれるのではなく、視野を広げ、他分野との技術革新を進めていきたいと考えています。まだ構想段階ではありますが、知識を増やし実験を重ね、異業種においても、現在の技術を生かす方法を模索しています。