製造工程

work flow


1.原料受入

搬入する原料は約25種類(地域外が多い)。
種類は、木節、蛙目、赤土、実土、陶石、長石など。

2.原料の調合

原料を検量後、供給機を経由しトロンミルへ投入する。
調合する原料の土は1~10種類程度。

3.原料粉砕工程

6トン規模のトロンミルで原料の土と水を混合し泥漿状態にする。
粉砕時間は15分~38時間と様々。
トロンミルは7台を用途別に使い分ける。
全面ゴム貼りの内面に、粉砕のための玉石を詰めている。

4.泥漿工程

振動篩(ふるい)にて不要物を除去し、泥漿タンクへ投入する。
タンク内は沈殿防止と濃度を均一にするため常時撹拌する。

5.鉄分除去工程

特に白さが要求されるものは、泥漿状態で磁力選鉱機を通し鉄分を除去する。

6.脱水プレス工程

泥漿タンクより、圧力をかけて脱水(フィルター)プレス機に送り、数時間かけ脱水
ケーキ(固形状の基本粘土)が完成する。
ケーキは全自動ケーキパレタイザーにより、開板、取り出しを無人で行う。

7.混練工程

混練機にて、ケーキと水を混合し、硬さを均一にする。
この際に複数のケーキや硅石や長石などの材料を混合することで様々な種類の粘土が完成する。
ムラなく混練するため、混練機で十分に練り込む。
粘土の硬度を一定にするため、硬度測定機で計測しながら、少量の水分を加えていく。

8.土練工程

混練機で混ぜ合わせた粘土を、真空土練機に通すことで気泡を除去する。

9.梱包・出荷

ビニール包装またはダンボールケースにて出荷する。
梱包単位は20kg,15kg,10kg,5kg,1kg。

10.品質管理

完成製品から以下の検査を行う。
・粒度分布
・呈色
・収縮率
・吸水率
・耐火度
・熱膨張率
・水分率
・硬度
・成分分析
受入原料・材料についても同様に、品質管理を毎月行う。

粘土製法 豆知識